楽天松井裕樹投手(27)をクローザーに抜てきした“恩師”が、節目の記録を祝福した。
巨人大久保打撃チーフコーチが、楽天監督時代の15年に当時先発だった松井裕を配置転換を決断した。本人に告げた後、春季キャンプの夜、宿舎の前に人影があった。松井裕だった。「どうしたって聞いたら話がありますって。先発やりたいですって」。部屋に入れて向き合った。
その夜、松井裕に伝えたのは1つ。「おまえエンドランのサインが出たらエンドランしないのか?」。松井裕は「打ちます」と即答した。「それと一緒だよ。組織ってそういうもの。おまえの気持ちは聞くけど、おまえのいうことが通ることはないぞ」。決断に至った理由は前年のルーキーイヤーにあったという。
14年7月2日オリックス戦。5回2死から2番手として登板した。2点リードも、2死一、二塁のピンチ。5番ペーニャをカウント1-1から二ゴロに打ち取る姿を見て「絶対ストッパーができる」と確信したという。
実は大久保コーチの中では、2年計画だった。当時高卒2年目の体をつくり、下地を整えたら先発再転向というもくろみがあった。そのプランを大きく覆し、球界を代表するストッパーになった。「今や200セーブですからね。かわいくてしょうがない。うれしいですよね」と目尻を下げた。



