ドラフト5位ルーキーの日本ハム奈良間大己内野手(22)が18日、ロッテ戦でプロ初安打、初本塁打を放った。

今季の12球団の新人で初本塁打。プロ1年目の今季、開幕1軍は逃したが、2軍で結果を積み上げて11日に昇格。1軍公式戦の出場5試合目で飛び出した記念すべき初安打は、本拠地エスコンフィールドでの先制アーチとなった。

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奈良間が放ったプロ初安打の打球はフェンスを越えた。3回の第1打席で、ロッテ小島の2球目の直球を捉え、左翼のブルペンまで運んだ。新人では12球団初アーチ。「ホームラン打てるとは思ってなかった」と自身も驚く一打だった。

今季開幕は2軍スタートだったが、2軍戦12試合に出場し、15安打、4打点、打率3割8分5厘と着実に結果を残し、11日に1軍登録された。12日のソフトバンク戦では「手も足も出なかった」と3打席で無安打だった。「今日は準備をしっかりして、できたのでそれが良かった」と語った。

守備では課題が残った。6回に失策し、失点につながった。「バッテリーとチームに迷惑をかけてしまった。うれしさより悔しさが残る試合だった」と語った。「二遊間を守らせてもらっているので、打つっていうよりは、守備。無失策で今後はやっていかないと」と気を引き締めていた。

1軍昇格後も泥臭く努力を続けてきた。14日の西武戦の試合前には、今川優馬外野手(26)と自主練習に励んだ。今川もルーキーだった21年9月12日のソフトバンク戦でプロ初安打、初本塁打を放っていた。共通点があった今川は「ヒットが出なくても焦るなと言っていた。自分のことのようにうれしい」と祝福した。自主練習の合間に今川からカウントごとの球の待ち方などを教わり、奈良間は「打席での考え方の参考になった」と、練習から直近の打席で本塁打を放って結果につなげた。初アーチで得た感触を体に刻み込み、ルーキーイヤーでのブレークにつなげるつもりだ。【石井翔太】

▽日本ハム清宮(12試合連続出塁)「そこは頭に入っていなかった。これからも意識せずに攻めていきたい。こういうときこそ自分のできることをしっかりやらないと」

▽日本ハム・マルティネス(ホームでは初打点、初マルチ安打)「個人的にいい結果を残せて良かった。今度はチームの勝利につながるように。WBCの疲れも徐々に取れてきた」

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