日本ハム伊藤大海投手(25)が2日の西武戦(ベルーナドーム)で背水のマウンドに臨む。

ここまで4試合に登板し0勝3敗。前回登板した4月25日オリックス戦では自己ワーストタイ6失点で、5回途中KOされた。新庄監督には次回の結果次第で先発ローテ剥奪も示唆されており「僕にはラストチャンス。つかめるかつかめないか。自分との戦い」と気を引き締めた。

同28日から「今まで絶対にない」という3日連続ブルペン入り。「もうがむしゃらに」感覚を取り戻そうと必死だった。連続ブルペン初日には建山コーチの助言を受け、右足に体重を乗せる意識を再確認。「過剰に意識して今は取り組んだ感じ」。同30日はストレートとカーブを中心に67球を投げ「ピッチングのベースというか、そういうところを見つめなおす時間になった」。気持ちも技術も初心に立ち返り準備してきた。

KOされた前回登板直後、元チームメートのオリックス石川亮から「話したいことがある」と連絡を受け、翌日にアドバイスをもらった。昨季まで20勝のうち半分の10勝を、ともに挙げた元相棒。「内容は企業秘密。他から言われなかったことをすごく言われて、ハッと気づく事もあった」。2学年上の“アニキ”からのエールも胸に、よみがえる。【永野高輔】

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