ロッテのドラフト1位ルーキー右腕・菊地吏玖投手(23)が、今週中にも1軍初昇格初登板する可能性が高まってきた。

吉井理人監督(58)は7日、オリックス、西武との6連戦(ZOZOマリン)の先発投手起用に言及。「(先発が)1人足りないので。菊地が来てくれたら一番盛り上がるんですけどね。たぶん菊地にしようかなって、8割思っています。2割は今いるもう1人のルーキー。いずれにしてもルーキーどちらかが出てきます」。1軍の中継ぎで2戦4回1安打4奪三振無失点と存在感を示しつつある左腕・高野脩汰投手(24)を含め、新人2人のいずれかを抜てきする意向を示した。

菊地の今季はイースタン・リーグで9試合に登板し、6試合で先発。36回2/3を投げ、被安打38ながら35奪三振など3勝2敗、防御率3・93の成績だ。7月18日のフレッシュオールスターでは1回無安打2奪三振無失点と好投。同28日のイースタンDeNA戦でも5回6安打6奪三振3失点と勝ち投手となった。

だが、直前の今月3日西武戦では序盤から打ち込まれ、6回2/3 9安打5失点(自責3)。期待をかけていた同監督も「ノーガードで打たれていたので…」と困り顔だ。「(1軍に)来て、初回にノックアウトとかされちゃうとブルペンにすごい影響を受けるので、そこは初回ノックアウトされてもうまくいける作戦は、考えて実行したいとは思います。なので誰か若い子がきます」。軸となっていた佐々木朗希投手(21)が左脇腹肉離れで離脱したことや、勝ち頭の西野も中10日程度で登板を続けていることなども含め、6連戦が続く夏場の先発ローテーションに悩み中だ。【鎌田直秀】