ロッテが終盤の追い上げ及ばず、オリックスに敗れてCSファイナルステージ敗退が決まった。試合後に高坂俊介球団社長(41)から来季続投が明言された吉井理人監督(58)の就任1年目も終了。この1年の総括とともに今季最後となった試合に佐々木朗希投手(21)をベンチ入りさせた意図などを話した試合後の一問一答は以下の通り。

 

-CSファイナルステージを振り返って

吉井監督「まず、先発が本当に足りなかったんで、今日もブルペンデーだったんですけど、短期決戦では、こういう戦いはキツいなと思いました」

 

-佐々木朗をベンチ入りさせた

吉井監督「全然、使う気はなかったです。この雰囲気を、ブルペンの雰囲気を味わってもらって。彼は先発しか、したことがなかったので。ブルペンでは、どういうことが起こっているのか見てもらいたくて、ベンチに入れました」

 

-佐々木朗は試合前にブルペンで投球練習したと思うが、状態を確認したのか?

吉井監督「違いますよ。それは関係ないです。今、言ったようにゲームでは使う気はなかったので、明日以降のゲームの調整というピッチングです」

 

-目の前でオリックスナインが喜ぶ姿を見たことは、選手にとって、いい経験となるか

吉井監督「それは、分からないです。彼らはどう考えているか、分からないですけども。負けは負けなので。どこで負けても、負けは負けなので、自分たちが何が足りなかったのか、逆に何が出来たかというのもあると思うので、それをしっかり次のシーズンまでの期間に、みんなで振り返ってもらって次に生かしていきたいなと思います」

 

-今季やりくりしてきた先発陣は、来年へ向けて必要な部分は?

吉井監督「来年に向けてというよりも、先発ピッチャーは1年間、中6日なら中6日でスキップしないで、しっかり元気な姿でマウンドに立って、勝つ負けるは別の問題として、ゲームの半分は投げられるというのがローテーションピッチャーの最低限の仕事なので。今年、それが出来たのは小島ぐらいなので、みんなそれができるように頑張ってほしいなと思います」

 

-オリックスのリーグ優勝を見届けた後、悔しさを感じてほしいと言っていたが、佐々木朗をベンチ入りさせたのも悔しさなどを感じてもらいたかったから?

吉井監督「というよりも、ポストシーズンの重みですよね。我々は、もちろんレギュラーシーズンを優勝するためにやっているんですけど、ちょっと言い方が間違っているかもしれないですけど、あれは予選みたいなもので、ここからが本戦で日本一になるというのが今の日本のプロ野球のルールなので。その重みを少しでも感じてくれたらなと思って。それと、ブルペンの雰囲気を味わってもらいたいと思ってベンチに入れました」

 

-今季はケガもあってシーズン通しては戦えなかった佐々木朗については、来年へ向けて、今季の経験をどうプラスに転じてほしいか

吉井監督「それは分からないです。彼が、どう感じたか、まだ聞いていませんし。それはこれから、彼がいろんなことを考えてやってくれると思うので、本当に朗希らしく、朗希のやり方でやってほしいと思います。こちらは、それを見守るだけですし、もし間違った方向に行ったら、直してあげるヒントを出してあげるだけなので」

 

-打線は追い上げながら、あと1点が届かなかった。シーズンを通じて、あと1本が出ない部分は課題だと話していたが、来年へ向けて、どう克服していきたいか

吉井監督「それも分かりません。もう1回シーズン振り返って。今、言えることは、選手たちは目いっぱい頑張ってくれたと思うので、こちら側の作戦がまずかったということだと思いますので、それも含めてしっかり振り返って、来年以降につながるようにやっていきたいと思います」

 

-今季奮闘した中継ぎ陣について

吉井監督「本当によく頑張ってくれたと思います。かなりキツい起用もしたと思うんですけど、最後までみんな、へこたれずに頑張ってくれました」

 

-監督就任1年目を振り返って

吉井監督「さっきも言いましたけど、ここで負けてしまったのは、自分が先発ピッチャーを最後まで持たせられなかったというのが1つと、攻撃面、野手のことに関してはやっぱ知らないことがたくさんあったので、あらためてもっともっと勉強していかないと、と思った1年でした」