オリックスは東晃平投手(23)が球団初となる育成出身投手の日本シリーズ先発勝利をつかんだ。5回5安打1失点で役割を果たし、勝利を呼び込んだ。中嶋聡監督(54)は報道陣に東が落ち着いて見えたと振ると「顔がね、そうでもないと思う」と話し、「若月が(盗塁を)殺してくれたりとか、いろいろ守備も助けてくれましたし、ほんとによく投げたと思います」とたたえた。

京セラドーム大阪での2戦は本塁打が出なかったが、4回に頓宮裕真捕手(26)が同点ソロ。「なかなかホームランは出ないのかなと思ったんですけど、ああいう形でパンと取ってくれると、やっぱりいいですよね」と効果的な本塁打を喜んだ。

1点リードの9回にマウンドに上がった平野佳寿投手(39)は1死二塁とピンチを招きながらも無失点で締めた。指揮官も「3人でばんと帰って来てくれたらあれですけど。まあこういうゲームになると思うのでどうしても、後ろにいけばいくほどプレッシャーかかってきますし、そのプレッシャーを平野ぐらいの経験者でもあったのかなと思いますし」とねぎらった。

第2戦では8-0と圧勝。第3戦は5-4と1点差ゲームをものにした。「何点差でも勝ちは勝ち。勝ったらつながると思ってやっています」と勝利をつなげることを誓った。

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