阪神がドミニカ共和国で行った入団テストで、複数の選手を育成契約で獲得する方針を固めたことが24日、分かった。

今月中旬から行ったテストには、OBの藤川球児球団本部付スペシャルアシスタント(SA=43)も派遣。メジャーを知る眼力で、将来性が期待できるポテンシャルを見極めた。この日、甲子園で取材に応じた粟井一夫球団社長(59)は「無事に終わって成果はあったと聞いています」と説明。海を越えてやってくる金の卵は、投手か野手か。来日時期は未定だが、可能性を秘めた新たなドミニカンがやってくる。

阪神は今季、ノイジー、ミエセス、ビーズリーが残留し、新外国人のゲラが加わり助っ人4人体制を敷く。今回発掘したのは伸びしろが見込める育成選手。日本で経験を積み、中長期的なスパンで才能を開花させることが期待される。同国出身のミエセスは打撃は荒削りながら、愛されキャラのムードメーカーぶりで人気者になり、2年目の真価発揮が待たれる。岡田監督が前回監督を務めた08年には、育成でベネズエラ出身のアーロム・バルディリス内野手を獲得。移籍した来日3年目の岡田オリックスで花を咲かせた。“バルの再来”なるか、注目だ。

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