広島の宮崎・日南市での1次キャンプで、12日にシート打撃が行われた。この日、1軍の練習に合流した5年目の宇草孔基外野手(26)が、3打席で安打性の打球2本と結果を残した。

プロ入り後初の実戦形式での登板に臨んだドラフト2位の高太一投手(22=大商大)は打者4人に対して安打性1本、1四球、同3位の滝田一希投手(22=星槎道都大)は打者5人に対して安打性3本、1四球、育成ドラフト1位の杉田健投手(22=日大国際関係学部)は打者4人に対して安打性1本、2奪三振と好投した。

新井貴浩監督(47)の一問一答は以下の通り。

 

-シート打撃に新人4投手が登板

「いいんじゃないですか? 全員よかったと思いますよ。うん」

-1年目の育成杉田は2軍からいい報告が来ていたのか

「そうよね、ファームのピッチングコーチの方からいいものを持っているという風に聞いてたんで。でも、じゃあ上げて見たいということで。いいもの見せてくれましたね。なかなかね、これだけお客さんがたくさん入ってる中で投げるっていうのはね、初めてだったと思いますけどね、大学も(観客の多い)6大学とかじゃないんでね。本人に聞いたら、緊張しましたと。でもその中でもいいボール投げてましたね。腕の振りもいいし」

-球速も149キロ出ていた

「楽しみです。真っすぐもスライダーもカットも全部よかった。力がありますね。報告通り、楽しみな投手だなと直に見て、そう感じました」

-対戦した打者の中では2安打の宇草は内容よかった

「よかったね。宇草もいきなり呼んでいいもの見せてくれたんで、継続して頑張っとけよ、というふうには伝えました」

-去年は思い通りにいかないシーズンだった

「そうよね、やっぱり彼もチャンスだと思ってると思うんですよね。なんで、まずはこの1軍の争ってる中に入ってきてほしいなと思っているし、きょうはいいアピールをしてくれたと思います」

-引き続き頑張れということは、まだ日南に

「そうだね。こっち(宮崎)でしっかり頑張って、こっちの試合が5試合あるんで、試合に出てしっかり頑張ってくれと伝えました」

-支配下の野手はほぼ全員見たと思うが、ファームも見ているぞということか

「もちろん。見ているぞというか、見ているしね。(内田)湘大も宇草も頑張ってるという報告来てたから、ちょっと沖縄行く前に自分の目で見たいなと思って」

-今日で黒田アドバイザーが打ち上げ

「本当にもう日南びっちし、初日から日南キャンプびっちりチームについてくれて、感謝してます。『引き続きよろしくお願いします』というふうに伝えたんですけど『おやすみ』と言って帰られた(笑い)」

-次は秋キャンプかなといっていたが

「俺も聞いた、それ(笑い)。『おやすみ』と。たぶん顔も相当疲れてたんで。本当に疲れてると思いますよ。それくらいびっちしね、朝から晩までやってくれたんで、夜もいろいろ話してくれたりしてね。本当に感謝してます」

-当初の予定よりも滞在期間が延びた

「そうそう。当初の予定よりもまた延長してずっといてくれて、日南にずっといてくれました」

-思った以上に

「去年もそうだったけど、見える部分だけじゃなしに、見えない部分でもすごく、精力的にやっていただいてたので、本当にうん、アドバイザーという肩書なんですけど、ほんと、チームの一員として、やっていただいてると思います」