オリックス曽谷龍平投手(23)が“自分超え”で、自己最多の2勝目を挙げた。初回2死一、二塁、3回1死一、二塁と序盤の危機を切り抜け、4回から8回1死まで1人の走者も出さず。8回に併殺を取りきれず途中降板したが、投球回数7回2/3も球数106も奪三振8もプロ2年目で最多となった。

今季の勝利はいずれも仙台。敵地で受けるヒーローインタビューで「100球を投げたことはすごくでかいと思いますし、これからももっと投げないといけないと思うので、しっかり投げていきたいと思います」と声を張った。

昨季、10月9日のソフトバンクとのシーズン最終戦でやっとプロ初勝利をつかんだ。そこまで6度先発しながら、制球難などで自滅。潜在能力を生かし切れなかった。それが今年は、対戦した相手打者が打席で思わず「えぐい…」と声を出す。150キロ超の速球とスライダーで勝負してきたスタイルに、フォークを加えた。「左(打者)にも平気で投げられる。それがやっぱりいいんじゃないですか」と成長を引き出した若月とのバッテリーで、この日も楽天打線を抑え込んだ。「もうあとひと踏ん張りして、1ゲーム任せられるようにまた頑張ってほしいなと思います」と中嶋監督も高い期待を込めた。【堀まどか】

【関連記事】オリックスニュース一覧