プロ注目で日本代表の大商大・渡部聖弥外野手(4年)は、大学代表ラストゲームで、待望の4番に座り、5打数2安打2打点でフル出場と仕事を全うした。
5回1死三塁では、スライダーを捉え左前へ適時打を放った。7回無死二、三塁には右翼線への適時二塁打。「4番は、すごく光栄。チームの勝利へつながる一打を打てたらと思い、やりました」と振り返った。
大学入学後、学内の目標は「日本一」。学外の個人目標は日本代表。自室には「日本代表」と目標をしたためた紙がある。
「(高3の20年は)甲子園がなくなって、大学で絶対日本代表に選ばれてやるって」
3年時に日本代表に選出されたが、意識する選手がいた。当時、代表の4番に座っていた、同学年、同じ右打者、23年の遠征で同部屋の西川史礁(みしょう)外野手(青学大)。その姿を見て、あの紙は「日本代表の4番」に書き換えた。 「選ばれた以上、大商大の名前も背負うので一番いい打順で臨みたい」
今年3月、西川は井端弘和監督(49)率いる侍ジャパンのトップチームに招集された。広陵、大商大の3学年後輩・真鍋慧内野手から、侍ジャパンの試合観戦を提案された。西川は「1番中堅」で2安打を放ち、お立ち台に登場した。
「すごいなぁって思いと、悔しい思い。でも、“悔しい”が大きい方が成長できる。逃げるより見に行った方が、もっと悔しくなれて頑張れた」
試合後、堀井哲也監督(62)は「渡部、西川、印出(太一=早大)の3人が勝負強いけど、中でも一番勝負強いのは渡部」と話した。「日本代表は大商大の顔を背負っている」と覚悟して臨んだ大学侍最終戦で、存在感を示した。【中島麗】



