<阪神7-6DeNA>◇29日◇甲子園
猛虎の新たな鉄腕が歴史に名を刻んだ。阪神桐敷拓馬投手(25)が70試合登板を達成した。球団では10年に久保田智之現1軍投手コーチが71試合登板して以来14年ぶり、のべ10人目の記録となった。
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いつでもどこでも投げる。そんなタフネス左腕の桐敷が、今季唯一といっていい「差された」シーンがある。「あとは先輩たちが投げると思ったら『キリ、次も』って言われて」。13日広島戦(甲子園)のことだ。7回に登板。3者凡退に片付け仕事終了…かと思いきや、回またぎとなった。8回も抑え2イニング無失点。問題なく終えたのだが「言われた時は『うわっ』って“差され”ましたね」と笑顔で回想する。
安藤1軍投手コーチとのおなじみのやりとりがあるから、なおさらだ。桐敷は投げ終えベンチに帰ると「キリ、もう1イニング」といったようなジョークを、同コーチからよくかけられてきたという。だから本物の「2イニング指令」にはワンテンポ反応が遅れてしまった。ただ、そこは70試合も投げた男。「1イニングで30球投げるより2イニングで20球の方が自分はマシなので」とさらりと言った。どこまでもたくましい。【阪神担当 中野椋】
▼阪神桐敷が今季70試合目の登板。シーズン70試合以上登板した投手はのべ66人目で、22年のDeNA伊勢(71試合)、エスコバー(70試合)以来。シーズン最多は07年久保田(阪神)の90試合。球団で70試合以上は10年久保田(71試合)以来で、のべ10人目。



