93年秋以来、1部昇格を果たした東農大が、春の王者・青学大に競り勝ち、93年10月13日の駒大戦以来、1万1295日ぶりのの1部勝利を挙げ1勝1敗とした。

3-4で迎えた8回表、先頭の主将、和田泰征内野手(4年=習志野)が「先頭として出塁したかった。カウントが1-3のバッティングカウントになったので、当てにいくのではなく、思い切って振ろうと打席に入った」と、真ん中高めの真っすぐを振り切ると、打球はバックスクリーンの少しライト寄りのスタンドに飛び込み同点に。2死三塁からは、代打の合志徹平捕手(1年=九州学院)がしぶとく三塁前へ運ぶ適時内安打で勝ち越しに成功した。

投げては6回から4番手としてマウンドに挙がった長谷川優也投手(4年=日本文理)が青学打線に安打を許しながらも粘り強く投げきった。開幕から5連敗で、やっとつかんだ勝利。主将の和田は「打がかみ合わなかったが。今日は1人1人の役割ができたと思います」と、話した。

どんな劣勢にも前を向いた。「ここまで戦って、投手は四死球の数を減らす。野手はあと1本が出ていない。チャンスでの積極性。走塁を含めチームメートに話してきました」。初球から積極的に振りにいき、積極的に次の塁を狙った。勝ち越し打の合志は、粘り強くボールに食らい付き、チームに勇気を与えた。

ここまで試合後の会見で北口正光監督(57)は「いやぁ~早く選手たちと一緒に勝利インタビューを受けたいですね」と苦笑いを浮かべていたが、待ちに待った勝利の席に「冷静にいきますよ、ガハハ」と、喜びを隠しきれない。「やっと本当に片目が空いたな、という感じ。うれしいんですが、まだ1勝。次の勝ち点をとらないと。この勢いで4連勝したい」と、自信をのぞかせた。

昨秋は3部優勝で入れ替え戦を勝ち抜き2部昇格。今春が2部優勝で入れ替え戦を勝ち抜き、1部に31年ぶりに返り咲いた。和田は「1部はレベルが全く違う。とにかく自分たちの力を出し切って、ダメならしょうがない。ただ力を出し切ろうと話している」。東農大の下克上物語はまだまだ続く。