虎がようやくトンネルを抜けた。阪神が「日本生命セ・パ交流戦」のロッテ戦で連敗を7でストップさせた。先発伊藤将司投手(29)が6回9安打1失点と粘りの投球で、昨年7月6日DeNA戦以来、347日ぶりとなる白星。左腕の力投に応えるように打線も14安打8得点とお目覚めだ。連敗地獄とはもう、オサラバ。甲子園を包んでいたモヤモヤも吹き飛ぶような痛快な大脱出劇だ。
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阪神伊藤将の復活を支えたのは先輩の岩貞だ。同じ左腕で冬の自主トレも一緒。ともに調子を落とした昨年、今年と、2軍でも長い時間をともにしてきた。
今季、悩んでいた伊藤将は「ベクトルが自分自身に向いている時は将司の良くない時だよ」という趣旨の指摘をされた。本来は打者や状況を見ながら「ピッチング」ができる投手。だが、不調になると打者と勝負できず、自分との戦いになる悪いクセがあった。
先発ローテで回りながら、結果が出なかった昨季も救われたことがあった。岩貞も先発で2桁勝った経験がある。「球威も制球も…」と悩みを複数打ち明けると「この1週間でどれも詰められたら、天才だよ。悩みがたくさんあるなら、1つだけでも解消できれば違ったマインドで投球できるんじゃない?」と、シンプル思考を教えてくれた。打者との勝負に専念できている今、怖いものはない。【柏原誠】



