ジャスト100球目。ソフトバンク上沢直之投手(31)は渾身(こんしん)のストレートを外角に投げ込み、西武の代打村田を見逃し三振に切った。跳ねるようにマウンドを駆け下り雄たけびを上げて両手でガッツポーズ。同点の7回2死満塁。最大のピンチを切り抜けると、直後に打線が勝ち越しの3得点。9勝目をゲットした。

「最後まで粘れば打線が打ってくれると思っていた。ひやひやさせてすみません」。上沢はお立ち台で大観衆に苦笑いでわびた。

今季一番のコンディションだった。初回は3者連続三振。直球が走り、変化球も切れた。1点リードの4回2死一塁からネビンに2ラン。一時は逆転を許したが、軸足を沈みこませるようにして好感触を得た投球フォームでしっかり7回2失点で投げ抜いた。毎回の12奪三振は今季自身最多。21年以来、4年ぶりの2ケタ勝利にも王手をかけた。「次の試合もしっかり自分の仕事をして何とかクリアできるように頑張りたい」。日本ハムとは激しいV争いが続く。8月戦線で古巣対決の登板がないのは少しばかり悔しいが、チーム必勝のために淡々と白星を積み重ねていく覚悟だ。「ここからの試合がすごく大事」。上沢はさらに気持ちを高め、腕を振り続けるつもりだ。【佐竹英治】

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