阪神森下翔太外野手(25)が攻守で虎党を沸かせた。1点先制された直後、初回無死二、三塁。広島森の高め145キロ直球を振り抜いた。打球はあっという間に、左翼手の前へ。同点の左前適時打となった。近本が四球、中野が二塁打で好機演出。上位打線3人で、試合をすぐ振り出しに戻した。

「チャンスメークしてもらったので、まずは同点にしようと打席に入った。ヒットで返せて、とりあえず追いつけて良かった」

広島森とは今季6試合目の対戦で、過去5試合では打率0割7分7厘。6月1日に先制2ランを放ったが、安打はその1本のみだった。この日も第2、3打席は凡退も第1打席に値千金の同点打。「ストレートのタイミングじゃないとさされる。自分のスイングができた」。重要な場面で、相性の悪い左腕のボールを見事に捉えた。

守備では“フェンス際の魔術師”ぶりを見せた。5回2死一塁の右翼ポール付近への飛球。懸命に追い最後は左手を伸ばし、ファウルゾーンの柵にぶつかりながらつかんだ。歓声と拍手が送られた。「普通にやることが大事です」と今後も気を引き締めて臨む。

3試合連続打点で、約1カ月ぶりに甲子園で戦った8月29日巨人戦から7試合連続安打。本拠地4試合では、すべてで打点を挙げている。キャリアハイをすでに更新している79打点はリーグ単独2位。勝負強さを生かし、V奪回目前で心躍る虎党を、また喜ばせた。【塚本光】

▼阪神が広島に勝ち、優勝マジックを3とした。6日に阪神●、DeNA○にならない限り、7日に優勝の可能性が残る。2リーグ制後、最速優勝日の9月8日(90年巨人)を更新する可能性もある。

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