ポストシーズンの切り札へ号砲だ! ソフトバンク正木智也外野手(25)が7日、みやざきフェニックス・リーグの四国IL選抜戦(宮崎アイビー)に「5番左翼」で先発出場。1-0の初回2死三塁から左翼へ豪快2ランを放った。3回には2死二塁で中越え適時二塁打をマークし、2安打3打点。15日から開幕するクライマックスシリーズ・ファイナルステージの「右の代打」に名乗りを上げた。
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振り抜いた瞬間だった。正木は放物線に視線を送り、1歩、2歩と確信歩きをした。手に残った感触、手応えも十分。弾丸ライナーで伸びていった打球は左翼芝生席で大きく弾んだ。
「完璧でしたね。自分の感覚とバット軌道が合っているのかなと思いました」
自画自賛のアーチは初回2死三塁の場面。カウント2ボールからの3球目だ。「フルスイングできる場面で、長打を狙いにいった。思い切り振って捉えられたのが良かった」。相手左腕の内角直球を迷いなく強振。狙い通りの会心2ランを決め、貫禄たっぷりにダイヤモンドを1周した。3回は2死二塁から中越え適時二塁打。再び得点圏で勝負強さを発揮し、決意をにじませた。
「やっぱり出られるなら出たいですけど、首脳陣の方が決めることなので。僕にできることは結果にこだわってやることかなと思います」
南国の地で見据えたのは15日からのCSファイナルステージでのメンバー入り。今季は開幕5番スタートも、4月18日の西武戦で左肩を負傷。亜脱臼と診断され、同30日に手術を受けた。実戦復帰は9月9日の4軍戦で、長いリハビリ生活を過ごした。現状で打撃面に問題はないものの、帰塁と守備のダイビングキャッチに制限がかかる。小久保監督は「制限のある選手は1軍に呼べない」とした上で「代打で必要ってなったら考えるけどね」と語っていた。アピール次第ではポストシーズンの「右の代打」としてスタンバイする可能性はある。
正木は「そのために自分の能力、自分の調子を上げるだけ。『あとは(首脳陣が)決めてください』っていう状態になれるように」と鼻息は荒い。
正木に「調整」という2文字はない。ただ、打ちまくってアピールするのみ。シーズン序盤に離脱し、雪辱に燃える男が短期決戦の切り札へ名乗りを上げた。【佐藤究】
今季の正木
◆開幕 「5番左翼」で先発出場し、4打数1安打1打点。
◆負傷 4月18日の敵地西武戦でフルスイングした際に左肩を痛め、同19日に出場選手登録を抹消。
◆手術 「左肩関節亜脱臼」と診断され、4月30日に「左肩関節バンカート修復術」を受けた。競技復帰まで5~6カ月の見込み。
◆実戦復帰 9月9日の4軍戦に「1番左翼」で先発出場し、初回に先頭打者本塁打をマーク。
◆ウエスタン・リーグ 9月15日のくふうハヤテ戦で今季初めて出場。2軍戦は計10試合に出場し、打率2割6分5厘、2本塁打、6打点。



