気温が乱高下しても、西武長谷川信哉外野手(24)がプロデュースする球場グルメは心配ない。「昆布と6種の節を使った京風肉うどん」は温、冷の2種。「どっちがお好みですか?」と記者に尋ねる。気温15度、底冷えのベルーナドームには「温」がしみる。

京都出身で「だしにはこだわりたくて」と熱い。「お鍋とかしゃぶしゃぶする時もお母さんがダシから取って、そのダシでしゃぶしゃぶするとか。それで雑炊まで行って」と少年時代を懐かしむ。

プロ野球選手・長谷川信哉としてのだしは、と尋ねられた。「えー、どうなんですかね。味が出てくればいいんですけど」と笑う。開幕戦は2番一塁、この日は7番左翼。打順も守備位置も定まらないし、試合の中でも守備位置は途中で変わる。役割は6種の節のごとく多岐。「とにかく準備をしっかりと」。だしも野球も丁寧な仕事で-。だからこの日の適時打含む2安打のようないい仕事ができている。それでも。

「今はいらないところを捨てたいです。ダシの話をするのなら、アクがある状態だと思います。今はアクを取る作業かなと」

と、うまいことを言う。雑念や雑味を取り除き、より深みある透明に。「たまたまいいところで回って、結果も残している。こっちも使いたくなる」と西口監督好みの味が出てきた。長谷川いわく「温と冷で微妙にだしの味わいも違うんですよ」。24日を最後に「冷」が似合う気温になりそうだ。【金子真仁】

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