モンテル、持ってる! ヤクルト・モンテル外野手(26)はヘルメットのツバで顔を隠すようにしてベンチ前に向かった。0-1で迎えた9回2死走者なし。西武甲斐野の2ボールからの3球目の低め154キロ直球を捉えた。打球はくしくも古巣西武ファンのいる左翼スタンドへ。ほえながらダイヤモンドを1周。ベンチ前でナインとハイタッチした男の目には光るものがあった。
プロ初本塁打となる起死回生の同点弾。「チャンスをいただいたので絶対に結果を出したかった。古巣相手に最高の結果を出せて良かった」とコメントした。
昨年は西武で支配下昇格するも戦力外通告を受けた。育成契約で今季からヤクルトに加入。昨季まで2軍監督で対戦相手としてモンテルを見ていた池山監督の期待は大きかった。2月の春季キャンプは1軍組。指揮官からは「モンテル、持ってる」と声をかけられ、直接打撃の指導も受けた。「大きく構えろ」「思い切って」。授かったのは強振するようにとの“ブンブン指令”。「意思と合っている。本当にやりやすい」。感謝しながら取り入れ練習し2軍でも結果を残した。
22日に支配下登録。発表当日には「(西武戦では)感謝の意味を込めて絶対打ちたい」と話し有言実行だ。チームは敗戦もモンテルの“シンデレラストーリー”が始まった。【塚本光】



