慶大が13安打8得点で早大に先勝し、23年秋以来、5季ぶり41度目Vとなる完全優勝へ王手をかけた。
渡辺和大投手(4年=高松商)は、エースとして優勝へのたすきをつないだ。「ここからの1勝が一番長いのが6大学。明日は勝ちきりたい」と、気持ちを引き締めた。
初回、先頭打者弾にも
平常心を貫いた。「ちょっと(ストライクを)取りに行った感があって、球が指にかかっていなかった。打たれて当然。でも、このチームだったら絶対に逆転してくれる。僕はもうこれ以上試合を壊すことは絶対できない」と、気持ちを引き締めた。2回、味方が逆転してくれると、波に乗った。
この春の成長が詰まったマウンドだった。力強い直球に落ち幅が大きくキレ味抜群のスライダー。この冬覚えたツーシームで打ち取った。この冬、上田誠コーチの「強いまっすぐに曲がり球もある。あとは落ち球さえあれば絶対にいける」というアドバイスから練習に取り組んだ。「今までも投げていたけど、握りを変えたりして試行錯誤した」と、自信をもって投げられる球に仕上げた。「打ってみろよ、っていうくらいの気持ちで変化球を投げられるようになった」と、2回以降は7回3安打1失点で8奪三振。1人1人、丁寧に打ち取り0を並べた。
優勝をかけた早慶戦第2戦は、94年春季リーグ戦の早慶戦以来32年ぶりの「天覧試合」となる。堀井哲也監督(64)は「めったにない機会。本当に感謝しかないです。そのためにも学生野球らしいゲームをしっかりとやりたい。頑張りたいと思います」と、力を込める。歴史的な1戦を、最高の形“優勝”で飾る。



