阪神工藤泰成投手(24)が2年目でプロ初勝利をつかんだ。前日11日には球団最速タイの163キロを計測。剛腕披露の翌日に、うれしい白星が巡ってきた。チームは2カード連続の勝ち越しで単独首位をキープした。
ウィニングボールを手に、お立ち台で白い歯を光らせた。「まだ夢の中にいるような新鮮な気持ちです。(初勝利は)早いようで遅かった」。0-0の7回、2番手で登板。9番岩田をフォークで二ゴロ。続く内山は156キロで一ゴロ。古賀には2球連続で158キロ直球を投げ込み、最後は外角カットボールで空振り三振に仕留めた。
「全力で先頭を抑えに行って、何とか3人で帰ってこようと思っていました」
3人でピシャリと締めた直後。打線が4番佐藤と5番大山の2者連発で3点を援護。「初めてだったのでどういうリアクションしたらいいか…というのはあったんですけど、思わず喜んで立ち上がっちゃいました」と初々しく笑った。
前夜は160キロ台を連発して、無死満塁のピンチを抑えて無失点。この日は自慢の直球に加え、カットボール、フォークを織り交ぜ、ゼロを刻んだ。
24年育成ドラフト1位で入団し、藤川監督就任1年目の開幕前に支配下昇格となった藤川チルドレン。指揮官は「まだまだ駆け出しですからね。でもおめでたいですね。素晴らしいですね」とたたえた。2日連続で難しい場面を任され、起用に応えた。若き剛腕が新たな甲子園のスターへと駆け上がる。【村松万里子】
阪神岩崎優投手(35)(8回を無失点に封じ、工藤のプロ初勝利をアシスト。救援陣としてもうれしい結果かを問われ)「そうですね。おめでとうございます」
◆工藤泰成(くどう・たいせい)2001年(平13)11月19日生まれ、秋田市出身。明桜(現ノースアジア大明桜)、東京国際大を経て、24年に四国IL徳島入団し主に先発で8勝を挙げ最多勝を獲得した。同年育成ドラフト1位で阪神に入団。25年3月7日、球団初となる開幕前の支配下昇格が発表された。趣味は筋力トレーニング。177センチ、82キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は840万円。



