4試合ぶり先発復帰の広島名原典彦外野手(26)が、2回に自身9打席ぶりの安打を放った。
この日は広島に原爆が投下されてから81年目の「原爆の日」。野球を通じて平和と核廃絶を願う「ピースナイター」として、この日にマツダスタジアムで試合が実施されるのは23年巨人戦以来3年ぶりだった。
広島で生まれ育った名原にとっては特別な1日。「小学校のときから8月6日には平和学習もありましたし、平和記念公園に千羽鶴を届けに行ったりする文化がすごく身近にありました。あらためて野球ができていることに感謝しながら、全力でプレーしたい」。今年5月21日に支配下選手登録されたばかり。人一倍強い気持ちでグラウンドに建った。
1回の1打席目は三塁正面のゴロにも、最後まで諦めずに全力で一塁を駆け抜けた。出塁して打線を勢いづけることはできなかったものの、広島に移り住み、広島で育てられたチームメートたちがつないで一挙3得点。3連打含む4安打を集中させて、2ビハインドをひっくり返した。
球場には半旗が掲げられ、広島の新井監督はじめコーチ陣、選手は「86ユニホーム」を着用し、両チームの応援団は鳴り物での応援を自粛。試合前には犠牲者を悼み平和を祈るための黙とうがささげられた。広島出身の新井監督は「特別な日なので、野球ができることに感謝して、試合に臨みたいと思います」と話していた。【前原淳】



