阪神が4連勝で2位巨人とのゲーム差を3に広げた。3カードぶりの同一カード3連勝で、貯金を今季最多の14に伸ばした。23年ドラフト1位の下村海翔投手(24)が5回2失点でプロ初勝利。1年目の4月に右ひじのトミー・ジョン手術を受け、今季ようやく実戦登板。5度目の先発で待ちに待った白星を手にした。
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苦しかった。何度も過去の決断を疑った。自問自答してきた分だけ涙がこみ上げてきた。23年ドラフト1位の阪神下村海翔投手(24)がプロ初勝利。通算5度目の登板。失点は3回1死、中山に許した左中間2ランだけ。5回4安打2失点。ウィニングボールを手にし、ヒーローインタビューでは両親への感謝の言葉を述べながら目を光らせた。
青学大から鳴り物入りで入団したが、1年目の24年4月に右ひじトミー・ジョン手術を決断。「本当にこれでよかったのかな」。周囲の期待に応えられない自分を責める日もあった。
支えだったのが一番の味方である家族だった。兵庫県西宮市出身。実家に帰っても野球の話はされなかった。「(両親は)ずっと見守ってくれた。僕よりも心配していたと思う。いつ投げるのか気になっていたと思う。それでも変わらず家族として僕と接してくれた」。手術決断から2年4カ月。ウィニングボールは両親に渡す。ようやく最高の恩返しができた。
「真夏の天王山」と銘打たれた巨人との首位攻防3連戦で最高の3連勝。2位に3ゲーム差をつけ、独走態勢に入った。連覇を目指す猛虎。下村が最高の仕事をした。【只松憲】
◆下村海翔(しもむら・かいと)2002年(平14)3月27日、兵庫県生まれ。小学3年から野球を始め、中学時代は宝塚ボーイズ所属。九州国際大付に進学し、甲子園出場はなし。青学大では23年日米大学野球でMVP。23年ドラフト1位で阪神入り。1年目の24年4月にトミー・ジョン手術。26年5月に実戦復帰し、同年7月2日中日戦でプロ初登板。174センチ、70キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1100万円。
▽阪神前川(2試合連続のマルチ安打)「内容のある打席でよかった。勝利に貢献できたと思うのでまた明日から頑張りたい」
▽阪神木下(6回から回またぎで2イニングを投げ無安打無失点で5ホールド目)「良かったです。(下村の初勝利も)いや、もう本当っすね。だから良かったです、本当に。0で抑えられて。そういう(厳しい)場面の方が、しびれますし僕自身。うれしいです」
▽阪神坂本(6回に逆転の6号2ランで下村を援護)「彼にとっては一つ大きなことだと思いますし、そういう勝ちとかに多く携われることがいいと思う」



