憧れの背中を追い続けてきた。ロッテ佐藤都志也捕手(28)にとって、西武栗山巧外野手(42)は「目指していた選手像のひとり」だった。

きっかけは大学時代。埼玉県内の大学寮で暮らしていた佐藤は、たまたまテレビで西武戦を見ていた。そこで目にしたのが、代打で登場した栗山のサヨナラ本塁打だった。「ハーマンが投げてて、レフト方向に代打でホームラン打ったんですけど」と今でも鮮明に覚えている。「ずっと今までレギュラーだった選手が、代打というポジションで、ああいう結果を残すのがすごいなって」と尊敬のまなざしを向ける。

当時の佐藤は下級生で、まだレギュラーではなかった。限られた出場機会の中でも常に準備を怠らず、結果を残す栗山の姿に心を打たれた。「少ない打席でも、ああやってやることでちょっとずついい評価を得られるっていうか。そういう選手になりたいなって思ったのがきっかけでした」と当時を振り返った。

憧れの存在とは、その後に縁がつながった。同じ東洋大OB松沼氏の紹介で、キャンプ中に初めて対面。あいさつを交わしたことをきっかけに交流が始まった。今でも西武戦で顔を合わせれば、言葉を交わし、あいさつをする。

佐藤の心に残り続けている言葉がある。栗山がヒーローインタビューで口にした「試合で勝つために練習をし、準備を進めてきた」という言葉。今も自身の野球に通じる大切な言葉として刻まれている。

その憧れの選手が、現役生活にひとつの区切りをつける。「いずれ来る時期ではありますし。その中で、今度は僕が栗山さんのように影響を与えられる選手になりたいと思っています」と自身の思いを口にした。

栗山の背中に憧れた佐藤は、今度は自分が誰かの背中を押す存在に。憧れられる選手への歩みを続けていく。

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