DeNA戸柱恭孝捕手(36)が「人生初」のサヨナラ本塁打を放ち、今季7度目のサヨナラ勝ちを決めた。試合前にデーゲームで阪神と巨人が勝ち、12球団最長の28連続V逸決定。さらに負ければ3位が確定するところだったが、ベテランの一撃で踏みとどまった。

7回から続いた膠着(こうちゃく)状態を破った。12回先頭、抑え松山の152キロの内角直球を右翼ポール際へ運んだ。「好投手過ぎるので、ボールになってくれと打席に立っていた」が今季初アーチに「自分が一番びっくりしています。(報道陣の)皆さんもでしょ? 笑うところです。自分のスイングが出せた」と強面をほころばせた。

戸柱劇場だった。2点差を追いついた1死三塁では、二ゴロで勝ち越し。「駒沢大学の後輩の林がすごいスタートを切っていたので、転がせば何とかなると思っていた」。追いつかれた6回は、三塁走者挟殺の後に二塁カバーに入ってた中堅手・勝又への悪送球で同点に追いつかれていた。「若い選手とは立場が違う。できて当たり前」と引き締めた。

この日は捕手2人制の中でフル出場。疲労がある中でも、試合後はチャートと映像で全球を見直すルーティンに入った。何より大事にする「準備」をするために。【斎藤直樹】