侍ジャパン宮城大弥投手(24=オリックス)の妹で女優の宮城弥生(20)が5日、WBC日本代表にエールを送った。
今日6日の20歳の誕生日を前に、東京・目黒区の大円寺を参拝。くしくも1次ラウンド初戦の台湾戦と重なり「お兄ちゃんが投げて、勝ってほしい。それが誕生日プレゼントになったらすごく幸せ」と白星発進を願った。
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人として最も尊敬する「にい」の“開幕戦”に、自身の晴れの日が重なった。宮城は「ついに日本戦が始まる。緊張です」とこぶしを握った。
兄大弥は山本由伸投手(27=ドジャース)に次ぐ第2先発として、台湾戦登板が有力視される。「まずは登板してくれたらうれしいですけど、チームが勝てたらうれしい。試合前に『頑張ってね』って連絡しようと思います」と力が入る。
自慢の兄は憧れの存在だ。周りに流されずに己を研究し、黙々と徹する背中を「すごくすてき。かっこいい」と追いかけてきた。芸能の道に進んだのも、兄のドラフト指名がきっかけ。「応援してるよ」「勇気をもらえました」と声をかけられる兄を見て「私も人にそう思ってもらえたら幸せ」と感じた。人生の節目にいつも、兄がいた。
大弥の侍ジャパン入りは23年に続いて2度目だ。「おめでとう」と連絡したら「うん」だけ返ってきた。普段はそっけないが、昨年の誕生日、ゴールドのネックレスが郵送で送られてきた。「シンプルで服を選ばない、おしゃれな感じ。センスいいなって思います」。登板日には決まって身に付ける。いつしか「願掛け」のお守りになった。
兄は妹の誕生日に負けない。NPBはオープン戦の時期。「これまでも誕生日に投げることが多くて。勝ちが付かなくても引き分けだったり、負け投手になったことがないんです」。“実績”を信じている。
家族ならではの複雑な心境も吐露した。「投手としてはチーム一丸で頑張ってほしい。兄としてはピッチャー返しがきたらどうしようとか、デッドボール当てちゃったらどうしようとか…」。「三振も見たいけど、ホームランよりはゴロで打ち取ってほしいとか」。23年は米マイアミまで家族で応援に行った。今年は最後まで日本から見守る。
勝ってほしい。何よりも緊張を楽しんでほしい。「頑張れって言わなくてもきっと頑張ってるので。家族もファンの方も、みんなでお兄ちゃんと侍ジャパンを応援してるって、知ってると思うけど、伝えたいです」。世界一のメダルと同じ色のネックレスを胸に、まずは初戦勝利を祈っている。【鎌田良美】
◆宮城弥生(みやぎ・やよい)2006年(平18)3月6日生まれ、沖縄県出身。23年5月から芸能活動をスタート。24年にテレビ朝日系ドラマ「素晴らしき哉、先生!」、25年に日本テレビ系ドラマ「なんで私が神説教」、舞台タクフェス第13弾「くちづけ」などに出演。公式YouTube「宮城弥生 やーちゃんねる」では日本代表投手コーチの能見篤史氏や、宮本慎也氏(日刊スポーツ評論家)ら元プロ野球選手とのコラボも公開されている。163センチ。血液型AB。
<宮城兄妹>
▽19年10月、大弥のドラフト指名に際してTBS系特番「ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう」の取材を受ける。兄のプロ入りをきっかけに「人に勇気を与えられる仕事があるんだ」と考え、女優を志すように。
▽21年の中学卒業前、専門学校に進学したい本音を兄に泣きながら長文を打って相談。翌朝長文の返信があり「学費はおれが出すから挑戦したかったらしたらいい」と背中を押される。
▽23年3月、第5回WBCを家族で応援する姿や、金メダルをかけた兄とのツーショット写真が注目を浴びる。複数の芸能事務所からスカウトが来る。
▽24年2月の舞台「青空メロディーズ~We are baseball girls!!~」で変化球を自在に操る役になった際、カーブの握りを伝授してもらう。コツは「抜くイメージ」で投げること。ちなみに弥生は右投げ。
▽25年3月、19歳の誕生日プレゼントで兄からネックレスをもらう。
▽26年3月、20歳を迎え「WBCが落ち着いたら、ミキサーが欲しいっておねだりしようかな」。
○…宮城は20歳の目標に「沢山の作品に出演する!!」と掲げた。芸能活動を始めて間もなく3年。人の心を動かす俳優を目指している。日向菊があしらわれた茶色地の振り袖姿で「20代のうちにドラマ、舞台、映画で主演したい。鈴木亮平さんと共演してみたい」と決意を新たにした。「ディズニーランドもシーも行ったことがないので、20歳のうちに行きたいです」と等身大の願望も。最初に飲んでみたいお酒を聞くと「私、ヘビ嫌いなんですけど…はぶ酒。あとオリオンビールを飲んでみたい」と郷土愛をのぞかせた。

