WBA世界ライトフライ級1位吉良大弥(23=志成)が、国内最速タイ記録のプロ5戦目で世界王座獲得に成功した。
同級2位カルロス・カニサレス(33=ベネズエラ)との同級王座決定戦に臨み、7回38秒TKO勝ち。元世界3階級制覇王者・田中恒成と並ぶ最速記録で世界ベルトを手にした。王者不在だった所属ジムに世界ベルトをもたらした。
左フックでの鮮やかなKO勝利。相手が倒れた瞬間を「スローに見えるもんなんすね」と笑顔で振り返った。国内最速タイのプロ5戦目での世界王座となったが、その喜びは「全然ない」と否定。「この試合を勝てたのが一番うれしいです」と勝利をかみしめた。
志成ジムの生え抜きでは、初の世界チャンピオンとなった。試合後に井岡一翔から指摘されたことで気が付いたといい「それもうれしいなと思う。先輩2人(井岡と比嘉)が世界で戦っている中、今はベルトがない。僕が一番後輩なので、ここで勝てば志成ジムがぐんと上がっていけるな、と。その気持ちはめちゃくちゃ強かったです」と、この一戦にかけてきた思いを表した。
◆吉良大弥(きら・だいや)2003年(平15)5月30日、大阪・門真市生まれ。父学さんの勧めで4歳からキックボクシングを開始。小学1年からボクシングも始め、中学からボクシングに専念。王寺工高では1年でアジア・ジュニア選手権50キロ級優勝など高校3冠。東京農大進学も24年パリ五輪の道が断たれ、大学2年で中退。大学の先輩となる井岡一翔から直接、プロ転向を勧められ、志成ジムに入門。アマチュア戦績は46勝(16RSC)6敗。24年6月、1回KO勝ちでプロデビュー。家族は両親と姉2人。身長163センチの右ボクサーファイター。

