プロボクシングWBA世界フェザー級3位の亀田和毅(35=TMK)が17日(日本時間18日)に同級王者ブランドン・フィゲロア(29=米国)に挑戦するはずが、王者側の体重超過と体調不良で当日中止となった。亀田本人が「プロモーターおよびWBAから、次回のWBA世界フェザー級王座決定戦における優先権をいただく約束を交わしました」とSNSで書き込み、海外メディアも「フィゲロアと亀田の試合がキャンセルされた今、亀田と(同級1位ミルコ・)クエリョ(アルゼンチン)に空位の世界王座を争うよう指令が出るだろう」と報じた。

しかしWBAヒルベルト・メンドーサ会長がXを更新し「問題はフィゲロア-亀田戦が任意の防衛戦(選択の防衛戦)だったという点だ。順位は1位がミルコ・クエリョで2位がミキト・ナカノ(中野幹士)のはず。いずれにせよ、月曜日(19日=日本時間20日)に委員会が開かれ、決定を下す予定になっている」との見通しを示した。すると同会長投稿のコメント欄が大荒れ。「WBAはクソみたいな組織だ。タイトルに価値はない。ただのゴミだ」「亀田を嫌悪する人間でさえ、彼に同情している」との過激な反応が相次いだ。

ただしWBA会長が示した世界戦の優先権の流れは世界主要4団体の統一認識と言っていい。例えば昨年12月、寺地拳四朗がサウジアラビアで当時のIBF世界スーパーフライ級王者ウィリバリド・ガルシア(メキシコ)に挑戦するはずが、前日計量後に王者側の体調不良で同じく試合当日朝に中止となった。その後、寺地陣営は王座決定戦の優先権をIBFスーパーバイザーに訴え、その後もIBFに働きかけたが、やはり選択の防衛戦のために認められなかった経緯がある。

IBFを筆頭に各団体は世界選手権委員会が承認した「挑戦者決定戦」で世界ランキング1位、2位を決めている。その勝者に対し、世界挑戦の優先権を与えるシステムが確立されている。たとえ王者側の不手際で世界戦が中止となったとしても世界主要4団体は、団体内の世界選手権委員会で決めたランキングをもっとも重視する姿勢に変わりはない。