今場所は、プロ野球の中日が球団80周年記念として、8にちなんで幕内8番目の取組に毎日懸賞1本を懸けている。さらに、ソフトバンクの「スポナビライブ」と、折れたバットの再利用で箸を作っている「兵左衛門」も中日に追随。「いろんな取組に懸けてもらうよう働きかけているが、幕内8番目の懸賞3本は記憶にない」と、協会担当者も驚く異例の場所になった。

 力士ではなく取組指定懸賞の場合、結びや結び前に懸かることが通例で、そのほとんどは横綱が手にする。では、幕内8番目に登場する力士は、どの番付が多いのか? 夏場所では、東前頭6枚目だった貴ノ岩が6度でトップ、続いて西9枚目大栄翔が5度あった。

 今場所初日から2日連続で8番目に相撲を取ったのが、西7枚目の大翔丸だ。25歳の誕生日だった初日は負けたが、2日目は豪風を下し懸賞3本=手取り9万円を獲得。先場所9勝で6枚番付が上がった運も効いているのか、3日目の千代の国戦も8番目に組み込まれた。大阪生まれでかつては阪神ファンの野球少年だった大翔丸も、思わぬ中日の恩恵に「ありがたい」と笑顔。幸運の“NO・8男”が、暑い名古屋をさらに熱くさせそうだ。【木村有三】