プロになった実感が沸々と湧いてきた。昨年1月の全国高校選手権で準優勝に輝いた西序ノ口11枚目の若ノ勝(本名・竹田章一郎、18=常盤山)は「所作や覚えることはたくさんあるけど、徐々に慣れてきた」と胸を張る。先場所が初土俵で、今場所から番付にしこ名が載った。
3年前の19年2月上旬だった。栃木・若草中3年時で、埼玉栄高進学前のこと。千賀ノ浦部屋(現常盤山部屋)に、体験入門として稽古に参加した。同部屋所属で当時関脇の貴景勝は、後に高校の先輩となり、兄弟子になる。同じ突き押し相撲。「あのときから憧れの人だったので、その人に指導してもらえてうれしかった」。大関とりという大事な場所を控える貴景勝も、目をかけた。自身の稽古を止めつつ助言を惜しまなかった。
貴景勝に繰り返し言われた言葉がある。「技術はアマチュアでも教えてくれるけど、プロとアマは違うぞ」。入門から約3カ月。若ノ勝は「高校3年間でプロに入れる体づくりをしてきたが、プロは相撲を取る回数が倍以上。あのときの言葉通り、プロは違う」。3年前に言われた“金言”を大切にしている。【佐藤礼征】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)


