V1戦に臨むWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(22)は過去最高の仕上がりを強調した。

 27日、都内で行われたダブル世界戦(29日、東京・有明コロシアム)の調印式に出席した井上は、自信に満ちた表情で調印書にサインした。右拳を負傷した昨年末の試合から1年ぶりの復帰戦にも不安はない。「これまでで一番の仕上がりで、淡々と燃えている感じ。判定でもKOでも、いくつも引き出しを持っている」とさらなる進化を証明する構えだ。試合から遠ざかったことで、箱根で2度の走り込みキャンプを行うなど、下半身作りに時間を割いてきた。パレナスに勝っている点を聞かれると「スピード」と即答。得意の出入りの激しい戦いで相手の攻撃を完封するつもりだ。同席した父の真吾トレーナーは「1年間、練習はみっちりやってきた。自分自身も楽しみ」と手応えを口にした。

 世界初挑戦のパレナスは、スピードは井上が上かも知れないが、その上をいくパワーでKOフィニッシュする。待ち続けた舞台で長年の夢を実現するだけだ。