米国時間の2日、呼吸器系の病気でアリゾナ州の病院に緊急入院した元世界ヘビー級チャンピオンのムハマド・アリ氏(74)だが、容態が悪化していると報じられている。

 アリ氏の広報は米ピープル誌に、容態について「まずまずの状態」とした上で、短期間の入院になるとコメント。

 しかし、アリ氏の病状に詳しい内部関係者ら米情報サイトRadarOnlineに、アリ氏は自宅でほとんど呼吸をしていない状態で発見され、緊急入院したと明かした上で、「現時点では最悪の状況で、人工呼吸器を使用している状態」と語ったという。同関係者によると、アリ氏の呼吸器の病気は、80年代から患っているパーキンソン病により複雑になっているという。

 また同サイトによると、アリゾナ州フェニックス地域内の別の病院に移ることも話し合われたが、医師らは「移送が致命的になる可能性もある」として、中止したらしい。内部関係者は同サイトに、「担当医師らが家族に、息を引き取るまで長くはないと告げた」と語っている。

 アリ氏は2014年12月、重い尿路感染症を患い、治療後のケアのために入院。医師らは当初、肺炎による軽い感染と信じていたようだ。

 現在の病状は以前、入院した時よりもさらに重く、家族は心配しているという。内部関係者は同サイトに、「彼は、生きるために残された最後の力をふりしぼらなくてはならない」と話している。

 アリ氏の娘レイラ・アリさんは今年3月、ピープル誌のインタビューで、「父は弱々しくなって、もうダメかと思えるような時でも、ものすごいファイターです。今までで最高に強くなっている。今も闘っていて、そんな父を愛しています」と話していた。(ニューヨーク=鹿目直子)