WBC世界バンタム級王者山中慎介(33=帝拳)が、3センチ伸びたパンチで決着をつける。同級1位アンセルモ・モレノ(31)との16日の再戦へ、12日に都内でジムワークを打ち上げた。1年前は2-1と僅差判定だったが、あと3センチパンチが届かなかった。今度こそ左をさく裂させるために肩や背中の筋肉、肩甲骨の柔軟性を重視して練習。パンチの伸びの手応えを得て、明確な勝利へ自信をつかんだ。
山中は前夜から都内のホテル入りした。この日はさっぱりと散髪して、最後のジムワークをこなした。「上がってきているのが分かる。気分もいい。自分自身に期待している」。自信に満ちた表情で話した。
前回の対戦以降、あと3センチにこだわってきた。ストレッチから意識し、ダンベルを手に肩をほぐし、チューブを使って肩甲骨の可動範囲を広げた。スパーリングでも背中を脱力させ、パンチが伸びるように意識。「踏み込みとかにも工夫が必要だが、感覚で手応えがある」までになった。
モレノはこの日の公開練習で「手数を多く、できる限りパンチを出して各ラウンドをとっていく」と話した。これを伝え聞くと「距離が縮まれば、よりチャンスが出てくる」と願ってもない。内山に並ぶ日本歴代2位のV11をKOで飾るべく万全の準備を終えた。今日13日午後には「さらにスイッチも入る」という決戦の地大阪に入る。【河合香】

