20日のボクシングのWBA世界ミドル級王座決定戦(東京・有明コロシアム)で初の世界戦に挑む同級2位村田諒太(31=帝拳)は11日、都内のジムで4回のスパーリングを消化した。

 元WBO同級王者で同級1位アッサン・エンダム(フランス)を想定した残りわずかな実戦機会で、この日は「最後の課題」としていた初回の硬さを、「許容できる硬さだった」とクリア。足運びもスムーズに前進してプレッシャーをかけ、自身の強打を上下に打ち込む場面を作った。

 回を追うごとに迫力も増し、「今日は良かった。このスタイルで戦うということが今日のスパーでできた。いろいろなことを考えすぎると崩れるので、シンプルでいい。一番得意なパンチを打ち込むだけです」と決戦を思い描いた。