中国初のプロレス団体で16日に日本旗揚げ大会(後楽園ホール)を行った東方英雄伝の中国人レスラーたちが17日、東京・池上本門寺にある力道山の墓に、中国での成功を祈念した。

 9月20日に中国・上海でIGFによって設立された同団体は、前日の後楽園大会で1257人の観客を集め船出した。今後は、12月17日からの中国・深セン大会を皮切りに、月1回のペースを目標に、中国での興行を本格的に開催していく。エースの王飛(23)らレスラーたちは、故力道山夫人の田中敬子さんの案内で、日本プロレスの父の墓に手を合わせた。王飛は「日本のプロレスをつくった力道山の墓に来ることができてよかった。中国のプロレスは今、始まったばかり。中国でもプロレスが盛んになるようにお願いしました」と話した。団体を運営するIGFのサイモン猪木CEOは「力道山がいなかったら、日本のプロレスはなかったし、我々が中国でプロレスをやることもなかった。感謝の気持ち。そして、中国の人たちにプロレスが好きになってもらえるよう、我々も中国人レスラーのレベルを上げてやっていきたい。来春には日本に帰って日本のファンにもお見せできたら」と決意を語った。