ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)がドーピング違反者に対する厳罰化を求めた。ミドル級3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)対サウル・アルバレス(メキシコ)戦(5月5日、米ラスベガス)が、アルバレスの辞退で中止になった報道に触れ、「僕は当然だと思います」と切り出した。5日に都内のジムで取材に応じた。 アルバレスは2月の検査で2度、禁止薬物クレンブテロールに陽性反応を示した。試合を管轄する米ネバダ州のコミッションから一時資格停止処分を受け、その後予定された公聴会が延期されるなど、騒動となっていた。

 今後1年の出場停止処分の可能性も取りざたされているが、「今回の決断は当たり前。もし1年でも短い。2年でもなく、もっと厳しいペナルティーをやらないとだめなんですよ」と語気を強めて主張した。

 例に挙げたのは陸上の厳罰。「ガトリンが引っかかったときに4年間だった」と言及した。米国人短距離走者のジャスティン・ガトリンは01年と06年の2回ドーピング検査で陽性反応を示し、1年と4年の出場停止処分を受けている。「ボクシングは(陸上と違い)人を殴って事故に至りかねない」。だからこそ、陸上以上の厳罰も必要だと考える。「お金のことを考えて1年、半年の覚悟でやられては…。もっとボクシング界を挙げて真摯(しんし)に取り組まないといけない問題だと思う」と訴えた。

 自身は4月15日に同級8位エマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)を迎えての初防衛戦(横浜アリーナ)が控える。