西日本豪雨の影響で、岡山・総社市にある12年ロンドンオリンピック(五輪)ボクシングバンタム級銅メダルで現東洋太平洋フェザー級王者清水聡(32=大橋)の実家が全壊したことが分かった。17日、横浜市内のジムで清水が明かしたもので、15日に両親らと実家を訪問。生まれ育った住宅は基礎を残し、濁流ですべて流されてしまっていた。避難命令で両親は父方の実家に移動しており、無事だったという。

 清水は「見た時は悲しい気持ちでした。でも、亡くなられた方や行方不明の方のことを考えたら…。この事実を頭に入れながら、ボクシングに集中したいと思います」と気丈に話した。来月17日には東京・後楽園ホールで同級10位河村真吾(堺東ミツキ)との3度目の防衛戦を控えており「被災された総社市の方々に元気を届けられるような試合をしたいです」と気持ちを奮い立たせた。