K-1スーパーフェザー級の特別スーパーファイトは、皇治(30)が大岩龍矢(27)に延長2-1で判定勝ちした。

昨年末の大阪大会では、同級王者武尊(28)とのタイトル戦で壮絶に打ち合い、0-3で敗れたものの、地元ファンを大いに沸かせた。今回も期待に応える乱打戦で存在感を示した。

皇治が会場を埋めたファンにギリギリの勝利を届けた。3回を終えての判定は29-28、29-29、29-29で皇治に1票が入るも引き分け。皇治コールの中、延長に入った。そして、皇治の圧力に対し、大岩が前へ出て連打を見せると、皇治は膝蹴りやハイキックで応戦した。両者クリーンヒットがないままゴング。最終判定は3者10-9のうち、2票を得た皇治に軍配が上がった。

辛勝のリング上で皇治は「(試合前)あおりで一丁前のこと言いましたが、強かったです、大岩選手ありがとうございました」と対戦相手に敬意を表した。前日会見では相手を武尊の愛犬呼ばわりし、圧勝KOを宣言していたが、現実は違った。

現役時代の魔裟斗氏と同じ走り込み合宿も行ってこの日を迎えた。狙い通りにはいかなかったが、皇治はすぐに気持ちを切り替え、今後を見据えた。「武尊にまた挑戦するか、他団体に挑戦したいです。俺の残り少ない格闘技人生にチャンスをください」とアピール。さらなる奮闘を誓っていた。