「野獣」藤田和之(48=はぐれIGFインターナショナル)が19日のリアルジャパン後楽園大会でレジェンド王座に挑戦する。12日には都内のホテルで団体を率いる初代タイガーマスクの立ち会いで、王者スーパー・タイガーとともに記者会見に臨んだ。藤田は「9月19日、後楽園ホールにおいてベルトを巻いた挑戦者、スーパー・タイガー選手の挑戦を受けることになりました。また、そこにタイトル戦という舞台を用意していただき、大変、感謝しております」と余裕の表情で王者を挑発した。

王者とは、初参戦となった6月のリアルジャパン後楽園大会で対戦した。ケンドー・カシンとのコンビで、船木誠勝と組んだスーパー・タイガーを追い込んだ。カシンのアシストを受け、ジャーマンで強引に投げとばした後、顔面蹴りで3カウントを奪っていた。「前回、オレの体に何の爪あとも残していない。次の対戦を楽しみにしている」と豪語する藤田は「ベルトは巻かれるものではなくて後からついてくるもの。内容で圧倒して巻くことができるならばそれにこしたことはない」と元IWGP王者の風格を漂わせた。

ホームリングで迎え撃つスーパータイガーは「前回はカシン選手の思惑もあって…。藤田選手は非常に素晴らしい選手。シングルのタイトル戦で楽しみにしていたので。今まで以上に藤田和之の存在を超え、リアルジャパンの存在を上げていきたい」と決意を表明。両者の間に入った初代タイガーマスクは「リアルジャパンが命運を託すような大きなタイトル戦。スーパータイガーの実力も頂点に達し、また藤田選手の強さも頂点に達する実力者同士の戦い。スーパータイガーの打撃、藤田選手の速いタックル、これがどれだけ通用するか」と楽しみにしていた。

また千葉県出身の藤田は台風15号で同県などに甚大な被害が続いていることに触れ「私は房総半島に住んでいまして、地域の方々がたくさん被害に見舞われました。今も大変な目にあって、苦難を抱えている方がたくさんいます。日本全国で自然災害があちこちで起こり、苦難を乗り越えて一生懸命、戦っている方々がおり、1日も早い復旧を、そして1日も早くみなさんの笑顔が戻るように祈っています」とあいさつした。