今年6月に政界引退したアントニオ猪木氏(76)が15日、東京・杉並区高円寺の飲食店「CACCスネークピットジャパン“ちゃんこ”の台所」を電撃訪問した。

新旧UWFで活躍し、CACCスネークピットジャパンの道場内で同店の経営を開始した宮戸優光代表(56)を激励。プロレス道場で培ってきた経験を生かした“名物”湯豆腐鍋などで舌鼓を打った。

自らの師匠・力道山が在籍した二所ノ関部屋流ちゃんこ鍋の味が宮戸代表にも受け継がれており、猪木氏は「力道山時代はちゃんこ番がいて、その流れでしたからね。ちゃんこは味が違うんですよ。レスリングではなくて味を引き継いでくれて」と太鼓判を押した。

8月27日に専属カメラマンだった妻の田鶴子さん(享年62)が他界した後、その翌日からテレビ収録などの仕事を再開している。猪木氏は「翌日がお笑い番組。仕事がやれるかなあと思ったけれど。彼女が言ってきた仕事で、そこまではしっかりやろうと。涙は流さないことにしていたのに、ごめんなさい」と夫人との思い出話をしながら言葉を詰まらせるシーンもあった。

また「世界発信」をテーマに新たな試みを展開することも明かし「リハビリしいて体調を良くしている。じっとしてはいられない。世界へ発信していくことがあるのでワクワクしている」とも口にしていた。