元年俸120円Jリーガーで20年末から格闘家に転向した安彦考真(44=Executive Fight 武士道)がプロデビュー戦で戦う元西武投手の相内誠(27=K26)撃破を誓った。

15日、立ち技格闘技RISEが開催するオープンフィンガーグローブのみの大会FIGHT CLUB(新宿FACE)の前日計量に出席。一発でパスし「しっかりといい勝負をして、最高に熱いファイトをしたい」と意気込んだ。

引き締めた表情でマイクを持った安彦に対し、相内はパンダ柄のパンツ姿で手短にあいさつ。安彦を漫画ドラゴンボールに登場する弁髪風の長い三つ編み姿が特徴的な殺し屋、桃白白(タオパイパイ)に例え「えー、明日は隣のタオパイパイを倒そうかなと思います。仙豆は多分使わなくても勝てるかなと思っています。うす」と語った。

仙豆とはドラゴンボールに登場する1粒食べれば10日間何も食べなくてもいいぐらい体力が完全回復する魔法の豆のこと。相内は対戦カード発表記者会見でも「正直『サッカーでしょ?』っていう感じなんでサクッとやっつけちゃう」「練習しなくても大丈夫」「毎日六本木で飲んでいます」などと挑発しており、この日もあおり役に徹した形となった。

同大会はRISEが初開催するオープンフィンガーグローブのみの大会。安彦と相内は66キロ契約の3分3ラウンドで戦う。安彦にとって相内は42歳で格闘家に転向した当初から「やりたい」と語っていた相手。約1年前から元K-1王者の小比類巻貴之氏(44)のもとで指導を受け、同氏が運営する小比類巻道場でトレーニングを積むRISEのプロ選手、京介(24=TOP DIAMOND)とのスパーリングなどで腕を磨いてきた。

21年4月に格闘家デビューし、アマチュア大会3連勝を飾ってつかみとったプロの舞台。これまではヘッドギアやプロテクターなどをつけた試合となっていたが、今回はオープンフィンガーグローブのみ。安彦は「何事にも始めるのに遅いことはないと思っています。この年齢からでも勝負して、何か世の中を変えられる一手になればいいなと思います」と激戦必勝へ力を込めた。