東洋太平洋スーパーフェザー級王者力石政法(28=緑)がボクシング人生をかけた次戦に向けた東京・ワタナベジムへの“出稽古”を22日、打ち上げた。
年明け1月6日にエディオンアリーナ大阪で開催される「3150FIGHT」でWBOアジアパシフィック同級王者の木村吉光(26=志成)と対戦する。「退路は断つ。ここを勝たないと世界チャンピオンにはなれない。なれなかったらボクシングをやる意味がない。負けたらやめる覚悟です」と強い決意を示した。
絶対に負けられない戦いへ、厳しい練習を課し「今までで一番いい状態」に仕上げてきた。ワタナベジムでは12戦全勝(10KO)の日本ライト級王者宇都木秀(28)が主にスパーリングパートナーを務めた。21日に10ラウンド、最終日のこの日は5ラウンド。「自分としてはすでに仕上がっている。強い相手にどれだけ通用するか、試したかった」と狙いを明かした。
兄の前WBC世界ライトフライ級王者矢吹正道(30=緑)との「兄弟世界王者」の夢だけがモチベーション。「ボクシング、好きじゃないんで。世界王者になるために時間とか、いろいろなものを犠牲にしてやっている。その犠牲を無駄にしたくない」。世界への挑戦権をかけた戦いともいえる木村との大一番を制し、来年中には世界挑戦を現実にしたい意向だ。
「仮に持久戦になっても自信がある。スタミナ的に今まで一番、充実している。もちろん倒して勝ちたいけど、フルラウンド(12回)戦い抜いても勝てる」。いつもはのんびり楽しく過ごす年末年始を“犠牲”にする。「さすがにイヤですけどね」と苦笑いだが、人生をかけた戦いにその価値は十分にある。「負けられない、というか絶対に勝つ」。未来への明るい展望を自ら切り開く。【実藤健一】

