元日本ミニマム級王者石沢開(26=M・T)が約1年2カ月ぶりの再起戦を逆転KOで飾った。
ジェイセバー・アブシード(28=フィリピン)とのフライ級8回戦に臨み、5回2分37秒、KO勝利を収めた。18年10月、現WBA世界同級1位ユーリ阿久井政悟からも勝利を挙げたサウスポースタイルのアブシードとの距離を詰めながら連打をヒット。3回には左カウンターでダウンを喫したが、5回に右ボディーストレートでダウンを奪い返し、コーナーに追い込んでの連打、最後に右アッパーで跳ね上げてダウンを追加し、とどめを刺した。
昨年4月、当時のWBO世界ミニマム級王者谷口将隆(ワタナベ)に挑戦する前日計量で体重超過。勝っても空位という条件の中で11回TKO負けを喫して以来、2階級上げての再起戦だった。石沢は「久々で勝ち星を挙げられてリングで勝ち名乗りをうけてうれしかった。ただ階級が違うとパンチが違う。まだ及第点にはいかなかったかな」と反省も忘れなかった。
世界戦前の走り込み調整で両膝の腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)炎を負い、最後まで体重調整に苦しんだ経緯などを一切、明かさずに謝罪。昨年11月には以前から痛めていた左目の手術を受け、体のメンテナンスを整えて再出発を図っていた。「マイクロタイソン」の愛称で、ミニマム級では異例のKO率8割以上を誇ってきた石沢。再起戦のウエートとなるフライ級か、ライトフライ級で再び「世界」を目指す。
石沢は「取れる王座があれば何でも取りたい。ちゃんとした戦績を挙げていかないといけない。またトップ戦線に戻りたい気持ちがあります。すんなりはいかないでしょうが、着実に上がっていければ」と今後の展望を口にしていた。

