前東洋太平洋スーパーライト級王者近藤明広(38=一力)が世界ランカーを撃破した。
WBO世界同級9位ホセ・ガルシア(24=メキシコ)との64・0キロ契約体重8回戦に臨み、3-0の判定勝利を収めた。近藤は「夢だと思っています。疲れました。負けたら引退しようと思っていた。。今回は本気だった。夢みたいでうれしいです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
両者ともに偶然のバッティングで流血する激闘だった。接近戦で押し合いながら左ボディーを打ち込んだ近藤はガルシアの強打に左ボディーで応戦。「3回までいき『ここからだ』と思った。それを信じていった。2、3回で右フックをもらい、首がぐきっとなった。右手がしびれて使えなくなった。ボディーを嫌がっているのがわかった」とボディー攻撃中心で攻め続け、世界ランカーのガルシアに競り勝った。
16日間のタイ合宿を敢行し「仕事をほっぽり投げて行きました。おかげでボクシングだけの生活ができた。家族と会社に感謝です」と感慨深げ。試合後には子供3人がリングに上がり、一緒に涙を流して勝利を喜んだ。17年11月、米国で世界挑戦し、判定負けしてから約6年。38歳となった近藤は「子供から『パパ、勝っても引退して』と言われていた。相手(の愛称)がスーパーマンでしたが、自分は子供のウルトラマンになれて良かった。(小林一)会長にどうにか、お願いして、もう1度、世界を目指します」と涙ながらに決意を示した。

