プロボクシング前4団体統一バンタム級王者でWBC、WBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥(30=大橋)が25日、東京・有明アリーナでWBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン(29=米国)に挑戦する。24日に横浜市のホテルで前日計量が行われ、同級初戦を迎える挑戦者の井上はリミット(55・3キロ)よりも100グラム少ない55・2キロ、一方の統一王者フルトンはリミットでパスした。両者は初めて目を合わせてフェースオフ(にらみ合い)。17秒の時点で関係者の制止が入ったものの、にらみ合いをやめることなく続行。32秒間、両者は目をそらすことはなかった。

身長はフルトンが約5・5センチ高いこともあるものの、明らかな“上から目線”を感じていた井上。既に心には力強い「闘志」が灯っていた。「燃えてきましたね。腹が立った。(フルトンの)顔が。視線の送り方ってあるじゃないですか。ちょっと上からきている感じだったので、上等だよ、と」。顔は笑っていたが、フルトン戦のスイッチが自然に入った様子。井上は「そんなに自分は表情に出すタイプじゃないから。メンタル的にもよく仕上がっているなと。いい試合になりそう」と気持ちを高揚させていた。

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