日本ウエルター級王座決定10回戦で、東京オリンピック(五輪)ウガンダ代表の同級4位セムジュ・デビッド(31=中日)が新王者となった。
同級1位石脇麻生(25=石田)と王座を懸けて拳を交え、7回1分55秒、TKO勝ち。手数多く攻め続け、右フック、ボディー攻撃などで主導権を握り続けてレフェリーストップ勝ち。デビッドは「神様にありがとうと言いたい。新王者になった。いずれ、もっと上にいきたい」と喜びを表現した。同王座は豊嶋亮太(帝拳)が6月に返上し、空位となっていた。
長いリーチを生かし、デビッドが石脇のガードを間を縫うように右フックを打ち込んだ。タイミングの良い右ストレートで何度も石脇の顔を弾き、5回には相手に左目上を切り裂いた。前半終了時点で3-0でリード。後半もボディー、顔面と上下に打ち分けてリズムに乗った。日本ボクシングの聖地・後楽園ホールでの日本王座獲得。デビッドは「対戦相手にありがとうと言いたい。チャンスをもらえてうれしかった。後楽園ホールのデビュー。ここから止まらない。また日本で試合して東京と名古屋にファンをつくりたい」と声をはずませた。
またウガンダに残した家族に向けて「KOをプレゼントすると話していた。母国にいる家族もうれしいと思う」と笑みを浮かべた。
ウガンダ・ミドル級王座を獲得したデビッドは東京五輪に同国代表として出場。五輪の思い出から日本での試合を希望していたところ、関係者を通じて中日ジム側とつながり、来日を果たしたという。今年3月には元WBOアジア・パシフィック・ミドル級王者能嶋宏弥(薬師寺)を下し、一気に日本ランキングを上げてきた。デビッドは「アフリカン魂で勝ちたいと思う」と待望の日本でのタイトル戦リングに上がっていた。

