プロボクシングIBF世界スーパーフェザー級3位の力石政法(30=大橋)が人気漫画「あしたのジョー」の本家力石徹を超える世界王座獲得を狙う。28日、横浜市のBUNTAIで同級1位エドアルド・ヌニェス(27=メキシコ)との同級王座決定戦を控える。16日には横浜市の所属ジムで練習を公開。シャドーボクシング、ミット打ちを披露し「コンディションはバッチ、グーです。今、目の前の試合に勝つことだけに集中している。この先のことは考えず、自分のすべての力を出してしっかりと勝つ。それだけ」と気合を入れ直した。

「あしたのジョー」主人公となる矢吹丈からリングネームを取った兄のIBF世界フライ級王者矢吹正道(LUSH緑)が漫画を超える世界奪取、世界2階級制覇を達成した。力石は力石徹同様、18~20歳の頃、少年院生活を送った経験を持ち、漫画の力石さながらのボクシング人生を歩んでいる。力石は「兄ちゃんが世界王者になり漫画を超えてきた。僕も超えて、いつか(作者の)ちばてつやさんとコラボしたい」と意欲。国内4組目の兄弟同時世界王者を狙う決意をあらためて示した。

世界ベルトを争うヌニェスはKO率96%を誇る危険な強打者となる。24年1月には元IBF世界同級王者シャフカッツ・ラヒモフ(タジキスタン)を11回TKO撃破。サイズは身長177センチ、リーチ182センチの力石よりも小さく身長168センチ、リーチ173センチだが、コンパクトで素早い強打を放つテクニックもある。力石は「具体的な対策はしていない。当日向き合ってみないと分からない部分もある。何パターンかいろいろやって当日、なるようになるのではないかという考えでやっている」と自然体を貫いた。

試合当日には兄矢吹も会場に駆けつけ、精神的なサポートとして支えてくれる予定。力石は「すごい良い調子でコンディション良く仕上がっている。5月28日、最高のコンディションで試合して、最高のパフォーマンスをみせて世界王者になる」と自信に満ちあふれた笑顔をみせていた。