プロボクシングWBA、WBC、WBO世界スーパーバンタム級1位中谷潤人(28=M・T)が23日、相模原市の所属ジムで練習を公開した。5月2日、東京ドームで4団体統一同級王者井上尚弥(33=大橋)に挑戦する。大勢の報道陣が見守る中、シャドーボクシング、弟龍人マネジャーとのミット打ち、サンドバッグ打ちを各1ラウンドずつ披露し、コンディションの良さをみせつけた。

約1カ月間に渡る米ロサンゼルス合宿から19日に帰国。同地で指導を受けてきたルディ・エルナンデス・トレーナーも同日便で来日してコンビを継続。国内調整も万全の態勢を敷いている。中谷は「ロサンゼルスで良い練習が積めた。多少の時差ぼけはありますが、良いコンディションをつくれている。期待してください」と自信の表情を浮かべた。

着用した井上戦に向けたTシャツにはプロ33戦目を示す「33」の数字が刻まれていた。中谷は「33戦目は大きな試合。僕のキャリアにとって素晴らしいものになるように全力を注ぎたいと思う」と強い決意を口にした。

所属ジムの村野健会長は「大変、好調でケガもなく、すごく良い表情をして取り組んでいる。最終調整はケガに注意してしっかりと仕上げて臨みたい」と強調。5万5000人が集結する見通しの東京ドームに向けて胸を躍らせながら中谷は「すごく楽しみにしている。5万5000人を魅了できるようなファイトができると思っている。みなさんを満足できるようなファイトをしたい。会場に飲み込まれる? そこらへんは楽しんでやりたいと思う」と笑顔も浮かべた。

創刊100年以上の歴史を誇る米専門誌ザ・リング選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級の垣根を超越した最強ボクサー)ランキングで2位の井上に対し、中谷は6位。以前から大きな目標として井上に続く日本人2人目となるPFP1位を掲げてきた。PFP同士の対決だけに勝てば1位になる可能性も十分にあるだけに、中谷は「そこはぶらさず、PFP1位というのは思っているところなのでそこに近づいていけるように今回勝利を収めたい」とキッパリと言い切っていた。

◆パウンド・フォー・パウンド(PFP) 創刊100年以上の歴史がある米老舗専門誌ザ・リングが最初に選定した、異なる階級の選手を体重差がなかったとして比較した場合の現役最強ボクサーを示す称号。過去にマイク・タイソン、ロイ・ジョーンズ、マニー・パッキャオ、フロイド・メイウェザーら名王者がPFPの評価を得た。日本人では井上尚弥が2度、1位に。トップ10入りは中谷潤人、山中慎介、内山高志、井岡一翔、寺地拳四朗らがいる。