大関稀勢の里(29=田子ノ浦)が地元のために一肌脱いだ。

 大相撲の春巡業は12日、茨城県つくば市で開催。隣の牛久市出身の稀勢の里は横綱、大関が加わらない巡業の「子供との稽古」に2年半ぶりに参加した。

 観客の「もう一丁」の声に乗って何度も相撲を取り、豪快に投げられる“うまさ”も披露。「人材育成をしないと。茨城出身の子が力士になってくれればいいね」と角界入りを待ち望んだ。朝稽古では5人を相手に9番取り「向こうは1番1番、全力で来るし、新鮮な圧力がかかって、かなりいい稽古になる」と話した。