4度目のかど番となる大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)が、悲愴(ひそう)感を漂わせている。

 9日は大阪市東成区の伊勢ケ浜部屋で、平幕宝富士らと15番。10日の取組編成会議を前に「初日の相手は誰?」と早くもピリピリとした雰囲気だ。

 古傷である両膝の状態は万全でなく、左上腕にも不安を抱える。最近は8勝と2桁負けを繰り返し、大関としては不名誉な成績が続く。入門後は負け越しがない春場所へ向け「悪いところはないよ」と不安を振り払うように話した。