暴行問題の現場にいた横綱白鵬(32=宮城野)は28日、福岡市内のホテルで鳥取県警から参考人として聴取を受けた。聴取は約7時間半にも及び「知っていることを全て伝えた」と語った。

 鳥取県警によるホテル内での参考人聴取を終え、白鵬は報道陣ら約100人の前に姿を見せた。「自分の知っているものを全て伝えました。後は(日本相撲)協会と警察の皆様に全てお任せしたいと思います」と話した。一般人女性から「(優勝)おめでとう」と声を掛けられると、笑みを浮かべ、乗用車で八角理事長による講話の会場に向かった。

 白鵬は同じく暴行現場に同席していた横綱鶴竜、関脇照ノ富士らに続く聴取で、午前9時過ぎからスタート。正確を期するため、モンゴル語の通訳を介して行われた模様で、捜査関係者によると「ビール瓶ではなく、カラオケのリモコンで殴っていた。自分が制止した」など、日馬富士とほぼ同じ説明をしたという。ホテルを出たのは午後4時半。聴取は日馬富士が約8時間だったが、白鵬も約7時間半にも及んだ。

 白鵬は九州場所千秋楽の26日に土俵上のインタビューで「場所後に真実を話し、うみを出し切って、日馬富士関と貴ノ岩関を再びこの土俵に上げてあげたいと思います」と訴えた。今日29日には協会の危機管理委員会による聴取を受ける。